医療コラム

みみより情報
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「子宮頸がん予防ワクチン接種費用の助成がはじまりました」
小児科 小林真二
2011.01.27
国の平成22年度子宮頸がん等ワクチン緊急促進臨時交付金の交付に基づき小諸市では現高校1年女子を対象に平成23年1月24日から上記ワクチン接種促進事業のもとに接種料金の負担全額無料化がいよいよ実施されることとなりました。
なぜ今子宮頸がんか?と言うと、20-30歳代の若い女性に急増しているからです(発症人口10万人対35人:小諸市の人口から毎年3-5人)。そのうえ、子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因でおこりそのワクチンを行うことで予防が可能になったからです。HPVはいくつもの種類(型)があり主に16型と18型の発がん性が高く(日本人の60%)現使用のワクチンはこの2つの型のウイルスを対象に製造されておりますが最新の研究では他の高リスクHPVにも効果があり70%以上の予防効果が期待されております。
HPVは主に性交渉によって感染しますがその多くは自然に排除され、感染の0.10-0.15%が癌細胞へと変化します。したがって接種推奨年齢はセクシャルデビュー前の11-14歳女子とされていますが、感染後の免疫は一時的なものであるため再感染を繰り返す可能性が充分あり、そのため15-45歳の女性もワクチンで免疫を長く保つよう接種を推奨しております。大切なことは他の癌と同様に早期発見です。ワクチン接種と若いころからの定期検診受診でほぼ100%子宮頸がんは撲滅が期待される時代となりました。
内視鏡で癌を切除
胃腸科 黒岩教和
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内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) 粘膜層にとどまる早期癌なら転移がほとんどありません |
胃や大腸の内視鏡というとつらい検査というイメージがつきまといますが、スコープの改良が進み、経鼻内視鏡などの登場により苦痛も以前よりは軽減され、一方で色素撒布や拡大観察などにより診断能も向上しています。開腹手術に頼っていた胃癌や大腸癌の治療もこの10年ほどで体への負担の少ない腹腔鏡手術が発達し、さらに近年では、転移のない早期の癌であれば手術によらず内視鏡による切除も可能となり、手術と変わらぬ治療成績を挙げています。内視鏡は診断だけではなく治療にも活躍していま
す。
従来はポリープのみが切除の対象でしたが、器材も年々進歩し、現在では内視鏡的に粘膜病変の下(粘膜下層)を剥離する技術が発達しました。ESDと呼ばれる手技です。これにより大きさが数cmの病変でも切除が可能です。ただし、適応となる早期癌であるうちに発見することが必要ですので、症状がなくともできれば胃では1〜2年ごと、大腸でも3年に1回程度の検査を受けていただくのが望ましいと考えられます。手術せずに治せるならその方がよいですね。


