脳卒中とは、脳の急激な血液循環障害によって、意識がなくなる、倒れてしまう、
手足が動かなくなる、喋れなくなる、目がみえなくなる、物が二重にみえる、といった症状が突然発生する病気です。つまり、脳硬塞、脳出血、くも膜下出血などの脳血管障害により、突如、脳機能障害が出現する病態をいいます。
また、脳卒中による日本人の死亡率は、 1 位の悪性新生物(がん)に次いで、心臓病死と肩を並べるように
2 位ないし 3 位を占めており、年間 10 数万人が死亡している状況です。さらに高齢社会の到来を迎え、亡くなることは回避できても後遺症を残す脳卒中の発症率は高く、年間約
170 万人を超えています。国の政策として、寝たきり老人をつくらないように各地域各施設で努力しているにもかかわらず脳卒中がその最大原因となっているのです。
脳卒中は、脳の救急疾患です。発症早期に病態診断をつけ、適切な治療を早期に開始することが後遺症の有無、程度を決めるのうえで極めて重要です.しかし、 日本の多くの救急病院や診療所では、脳卒中診療が行われているものの、脳卒中を専門とした組織的なチーム医療(脳卒中センター、脳卒中ケアユニット)が実際に機能しているところは意外に少ないようです。幸い当院では、以前より神経内科医との協力体制のもと脳卒中診療班として、地域医療に貢献してきた実績があり、2000 年 4 月、新たに脳卒中センターを設立することで、脳卒中の予防、早期診断、早期専門治療および早期リハビリといった一貫した総合的な医療を今後ともなお一層、地域の方々に提供できるものと信じています。
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