1.はじめに
厚生連病院は、みんなで助け合い、住みよい社会をつくろうとする協同組合のなかでできた病院です。ですから厚生連病院が、農業協同組合員の方々や地域の住民の皆様といっしょになって健康を守る運動をすることは、とても大切な活動のひとつになっています。この活動をすすめていくためには、組合員や住民の健康への意識がどう高まっていくかということが重要になってきます。
昭和57年の春頃、健康を守る協同の運動が地域に育まれていくために、地域のなかでもっと多くの人たちがネットワークをつくり、そのことによって協同組合運動の輪が広まっていく仕組みをつくっていこうという構想から実践保健大学がスタートしました。
19年度には、25期が修了し延べ849名の方が卒業されました。
修了式後の懇親会 修了式の講演
2.実践保健大学開講の目的
私たちの健康への意識を高め、ともに健康を守る運動をすすめよう。
@個人や家庭の中で保健、健康増進に役立つこと
A地域の中で健康を守るために協力し合うこと
3.実践保健大学開催内容
- 講座内容
健康と病気をどうとらえていくか、医療情勢、基本的な救急救命、食の問題、看取りについて、緩和ケア、介護について、ボランティアについてなど。(実技・実習も含まれています)
- 講師は、小諸厚生総合病院医師・各科スタッフ、院外特別講師が担当します。
- 開催時期
12月から翌年の2月までの農閑期をつかい、時間はほぼ隔週の土曜日の午後3時間です。
- 入学資格
目的を理解し、講座に出席できる人です。
- 受講料
1人5,000円(10回分テキスト代を含む)
- 講座会場
小諸厚生総合病院 地域医療研修ホール(5階)他
- 募集定員
30人
- 募集時期
10月中旬から11月中旬です。(定員になりしだい締切らせていただきます)
- 申込先
小諸厚生総合病院 保健予防課 実践保健大学係
〒384-8588 小諸市与良町3-2-31
п@0267-22-6933
4.実践保健大学卒業生が各地で活躍
@ 同窓会の結成
実践保健大学開講3年目の1986年に同窓会が結成されました。
同窓会の目的は、
1)草の根健康づくり運動の推進
2)社会福祉活動への積極的な参加
3)会員相互の親睦と交流
3つの目的を定め、年一回の総会と支部単位の学習会や交流会が開催されている。
総会では、講演会や各地区の活動報告が行われた後、親睦会が開催される。
A 各地での活動
現在、各地で32グループが活躍されています。
「直売所や食文化活動」のグループが13、「ミニデイサービス等の地域福祉活動」が 19グループあり、それぞれが各地で活躍されています。
<活動の事例>
小諸市耳取地区に、1985年に実践保健大学の同窓生による「あしなみ会」というグループが発足しました。
全員専業農家の主婦で、健康問題を中心に勉強や活動を続けていたが、やがてデイサービスづくりのために低・無農薬野菜無人直売所「ふれあい無人市」を開設、売上金の一割を施設づくりの基金にと寄付しはじめた。それとともにまた、独居老人への昼食サービス、寝たきりのお宅への宅配、さらには低・無農薬野菜の学校給食への提供等多くのボランティア活動を展開している。(このボランティア活動が評価されて、「支えあうくらしと農を育む全国会議」で農林水産大臣賞を受賞した。)
5.宮崎賞受賞
平成8年度の第11回宮崎賞(地域経営活動賞)が、小諸厚生総合病院が長きにわたり取組んできた実践保健大学並びにその同窓会活動を中心とした地域活動が評価され、宮崎賞を受賞しました。
- 宮崎賞とは:
(財)神戸都市問題研究所は、地方自治・地域の自主性を重んじた“まちづくり”を各地に根づかせるために、全国的に優れた活動実績を挙げている自治体、団体、活動家などを選び、毎年、宮崎賞を授与しています。
|